HOME > 第15回ひろしま・ライスクッキング・コンテスト
JAグループ広島が、ごはんを中心としたバランスのよい“日本型食生活”の推進と“米消費拡大”を目的として開催してきた「ひろしま・ライスクッキング・コンテスト」は、第15回目を迎えました。
今回のテーマは、“地産地消”、“食文化の伝承”にスポットを当て、“地域の郷土料理やふるさとの味、わが家に代々伝わる味や自慢の味”。
お祭りに必ずおばあちゃんが作ってくれる「ちらし寿司」、運動会にお父さんが握ってくれる「鬼むすび」、お誕生日に必ずお母さんが作ってくれるごちそう…。どこの地域、どこの家にもある、わが家自慢、ふるさと自慢の味。その逸品を中心にしたバランスのよい献立を募集しました。
併せて、中学生・高校生が広島県産の食材に興味を持ちながら買い物をし、献立を考え、調理をすることで、地産地消、伝統的な食文化、食と農への理解を促し、日本の農業のあり方について考えるきっかけとしてもらいました。
今回の応募総数は、以下の通りでした。
広島県は多彩な山の幸、里の幸、海の幸に恵まれています。その豊富な広島の食材を使った郷土料理もたくさんあり、代々伝承されてきました。
今年はそんな郷土料理やわが家に伝わる味をテーマに作品を募集したところ、牡蠣・タコ・チヌ・ちりめん・瀬戸の小魚・じゃがいも・里芋、また広島菜漬やがんすなど、
郷土色豊かな食材を使った献立が揃いました。
地産地消はもちろん、食の伝統文化を見つめ直すいい機会になったようです。
最優秀賞に輝いたのは、広島県立海田高等学校3年・山本ゆりえさんの『2種類の味が楽しめる伝統さつまと呉の海軍肉じゃが定食』でした。
「さつま」とは、広島県海田町など瀬戸内沿岸部に伝わる郷土料理。このしろ・鯛・鯵・トラハゼなどの白身魚を焼いてすりつぶし、焼き味噌とだしでのばし、ゴマやねぎを加えたものです。
温かいごはんにのせていただきますが、山本さんは水菜やたまねぎなどの具をのせ、お茶漬けにして食べるように工夫、審査員の先生方にもとても好評でした。
山本さんは、「地域の方から教えてもらったレシピを自分なりに研究して考えた。練習の成果が発揮できて嬉しい」と笑顔で話してくれました。