JAグループ広島が、ごはんを中心としたバランスのよい“日本型食生活”の推進と“米消費拡大”を目的として開催してきた「ひろしま・ライスクッキング・コンテスト」は、第17回目を迎えました。参加校・参加者も増加し、昨年は45校・3,114名が参加してくれました。「いのち」を考えること、いのちを支える「食」の重要性が認識されてきた証だと考えております。
人生90年時代、100年時代とも言われる現代ですが、健康的な生活を送り、健康寿命をのばすためには、適度な運動や栄養バランスのとれた食事をすることなどが大切です。
そこで今回は、家族が元気で毎日を過ごすために「野菜」の摂取にスポットを当て、野菜の芯や皮、葉などを無駄なく使った一汁三菜の献立を募集します。
併せて、中学生・高校生が広島県産の食材に興味を持ちながら献立を考え、調理をすることで、地産地消、食と農への理解を促します。
「健康寿命」と言ってもなかなか実感を伴わない世代の中学生・高校生の皆さんが、家族が健康で長生きできるようなメニューを懸命に考えてくれました。
「たっぷり野菜を」という課題通り、一汁三菜のメニューは野菜盛り沢山の欲張り料理がいっぱい。また、“もったいない精神”を存分に発揮して、食材をまるごと使う工夫も随所に見られました。
時間内に作れるようにと練習を重ねてコンテストに臨んでくれた皆さんの手際の良さも、見事なものでした。
これからも、「健康」に留意した食材や調理法を探りながら、アイデア料理を作ってくださいね。
今回の応募総数は、以下の通りでした。
今回は、広島県立安古市高等学校1年・原萌々花さんの『減らそうみんなで廃棄率!無駄なく作るエコランチ』が最優秀賞に輝きました。
原さんは、普通なら食べないとうもろこしのひげを使ったり、捨ててしまう人が多い人参やごぼうの皮、キャベツの芯なども使って、廃棄率が低くなるようなエコレシピを考えてくれました。また、見た目も色合いがカラフルできれいに見えるように赤・黄・緑を意識し、野菜をなるべくたくさん使って、バランスのいいレシピを工夫していました。将来は「管理栄養士を目指しており、いい機会となった。自分が選ばれるとは思っていなかったのですごくうれしい」と話していました。