JAグループ広島が、ごはんを中心としたバランスのよい“日本型食生活”の推進と“米消費拡大”を目的として開催してきた「ひろしま・ライスクッキング・コンテスト」は、第16回目を迎えました。
健康的な生活を送るためには、一般的に、1日に野菜を350g以上摂取したいと言われています。野菜をしっかり食べれば食物繊維もたっぷり摂れ、いま注目されている腸内環境を整えることもできます。
現在、JAグループ広島は園芸品目の生産に力を入れており、特に、キャベツ・ほうれん草・わけぎ・ネギ・トマト・アスパラガスの6品目を推奨しています。
そこで今回は、ごはんを主食とし、6品目の野菜のうち1品目以上を使った一汁三菜の和食のレシピを募集しました。野菜だけでなく肉や魚などのたんぱく質も取り入れ、栄養バランスやカロリーを意識した健康的な食生活への意識づけを行いました。
併せて、中学生・高校生が広島県産の食材に興味を持ちながら献立を考え、調理をすることで、地産地消、食と農の理解促進のきっかけとしました。
今回の応募総数は、以下の通りでした。
たっぷりの野菜を使った「一汁三菜御膳」がテーマとあって、「和」を意識した作品が揃いました。
例年、肉や卵を使うメニューが多いのですが、今年は魚料理も目立ち、なかには魚をさばく参加者もいました。
栄養面はもちろん、彩りにも工夫が見られ、限られた時間のなかでこれだけの献立をつくることが出来ることに驚くばかりです。
毎日の元気は食事から。広島の食、農に興味を持ち続けて、健康的な食生活を送ってほしいものです。
最優秀賞に輝いたのは、広島県立総合技術高等学校2年・西原琴音さんの『広島の夏を乗り切れ! 彩り健康野菜御膳』でした。
西原さんは「栄養満点の広島の夏野菜を使い、夏バテ予防にぴったりな献立にしました。ムニエルのソースはジュレにすることでさっぱりと食べられます。人参しりしりは沖縄料理でとても手軽に作れます。ごはんは少し濃い目の味付けなので、食欲がなくても食が進みます。サラダのドレッシングには梅干しを入れたので熱中症対策にもなります。スープもわけぎを卵とからめることで、苦手な人も食べられるようにしました。学校で一生懸命練習した成果を出せました。」と笑顔を見せていました。