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【ひろしま】消費者・産地交流に力 「生協米広島県産特別栽培米あきろまん」 安全・安心な米作りPR 広島北部地域営農経済センター

2024.06.04
県内農業

 JAひろしま広島北部地域営農経済センターは、米の消費拡大に向け、消費者と産地の交流に力を入れる。JA全農ひろしまや生協ひろしま、㈱フレスタ、地元農事組合法人などと連携して、田植えや稲刈りなどを企画。産地や環境に配慮した安全・安心な米作り、生産者が丹精したJAの精米商品の魅力を伝え続ける。
 安芸高田市と山県郡北広島町(千代田地区、大朝地区)を管轄する同センター管内は、県内有数の稲作地帯。米の生産・販売に力を入れ、地域を指定する「北広島町千代田地区特別栽培米あきろまん」や「北広島町特別栽培米こしひかり」、「豊穣神楽米」などの精米商品で生産者と消費者を結ぶ。
 交流会の先駆けは、1998年に始まった生協ひろしま組合員向けのイベントだ。毎年100人近い応募があり、選ばれた参加者が田植えや稲刈りなどで産地や栽培方法などへの理解を深める。生協ひろしまのプライベートブランドで、慣行栽培に比べて化学窒素肥料と農薬を5割以上減らして栽培する「生協米広島県産特別栽培米あきろまん」は年間約100㌧を届ける。
 5月25日には、安芸高田市の農事組合法人えーのーの約10㌃の水田で親子27人が田植えを体験。法人役員や生協ひろしまの地産地消推進委員、JA職員らと「あきろまん」の苗を植え、交流を深めた。広島市から参加した有働明咲妃さん(5)は「泥がぬるぬるして気持ちよかった。甘くておいしいお米になってほしい」と笑顔だった。
 同センターの青杉勝利副センター長は「交流は産地や栽培への思いを知ってもらうよい機会。関係機関と連携して産地や精米商品のファン獲得につなげたい」と話す。10月には、稲刈り交流会を開く予定だ。