広島県内農業ニュース

【広島市】大人になったら科学者に!

2024.04.17
県内農業

広島市安佐北区のFarm Takeuchiは、佐伯区の石川颯大さん(9)、暁仁さん(7)が取り組むミニトマト栽培の研究に協力した。石川さん兄弟は4月上旬に同農園を訪れ、ミニトマトを栽培するハウス内の気温や湿度、水や肥料を自動で管理するシステムを見学。今年挑戦しようと考えている2本仕立てや、ソバージュ栽培について同農園の武内誠代表から学んだ。
 石川さん兄弟は「2本仕立てにすることで肥料や水やりにどんな違いがあるか。虫がたくさんついたので対策を知りたい」など多くを質問。武内代表は、根のはり方の違いや肥料や水のやり方などのアドバイスした。
 兄の颯大さんは昨年、トマトが嫌いな弟の暁仁さんのために甘くて柔らかいミニトマト栽培に挑戦し、2人で自由研究にまとめた。JA広島市伴支店の営農指導員、吉田耕司専任課長を通じ、ミニトマト栽培の指導を同農園の武内代表に依頼し、昨年7月にほ場見学とミニトマト栽培の体験学習に参加した2人は、水のやり方や追肥の方法などを少しずつ変えてミニトマトを栽培し、データを収集。色や食感、味にどのような変化があるかを観察した。2023年度の広島市科学賞の優秀賞を受賞した自由研究を見せた石川さん兄弟は「大人になったら科学者になりたい。将来は自動でトマトを収穫し大きさ別に選別する機械を作りたい」と意欲を見せた。武内代表は「君たちがいれば日本の農業の未来は明るい。全てが機械化できる時代がくるかもしれない」と期待を寄せた。