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JA広島営農指導活動成果発表大会 藤井将志さん(JAひろしま)最優秀

2024.03.28
県内農業

 JA広島営農・生活指導担当者協議会営農部会は13日、広島市で2023年度県JA営農指導活動成果発表大会を開いた。4JAの代表5人が日頃の営農指導の成果について発表。最優秀賞には、「中山間地域における集落営農法人等の良好な経営に関する一考察」をテーマに発表したJAひろしま(広島北部地域本部)の藤井将志さんが輝いた。
 藤井さんは、農業簿記支援システムを活用して経営支援する中で、経営が厳しくなっている法人が増えていることに着目。まず「良好な経営」(直近3期分の経営成績の平均値が初年度と比較して維持または増加)」を定義づけし、抽出した法人の経営的要因を成績のみならず、組織管理面についてもヒアリング等により考察し、法人の現況と課題を整理した。また経営支援を通じた農業者との関係性構築にもつながったことを発表した。
 審査委員長を務めた広島大学大学院の細野賢治教授は、最優秀賞を受賞した藤井さんの発表に対して、「中山間地域の集落法人では、技術の面も重要であるが経営の視点も重要な時期になっており、今回の集落法人の経営に着目した経営管理支援の取り組みを今後横展開していくことを期待したい」とコメントした。
藤井さんは、鳥取県で開かれる24年度中国地区JA営農指導員交流集会に県代表として参加する。
 なお、最優秀賞以外の発表者とテーマは次の通り。かっこ内はJA名。
▽優秀賞=沖野勝治(広島市)安芸太田町、森林セラピーのまちでブルーベリー園づくり▽同賞=貞德三順(ひろしま・広島中央地域本部)労力削減と肥料高騰対策に向けた代かき同時浅層土中播種栽培を利用した米づくり・利用拡大▽同賞=川ノ上悠起(尾道市)わけぎ・トマト新規販売先の開拓とPR戦略▽同賞=小川紘平(福山市)諸田ごんぼうの産地存続化に向けて