広島県内農業ニュース
【JAひろしま・三原】出荷協議会 地元母子支援施設へ食料支援
2023.09.27
県内農業
JAひろしま産直市「やっさふれあい市場」の出荷協議会は、青果物を地元の母子支援施設「サン・ロータス皆実」に無償で提供する取り組みを始めた。相次ぐ物価上昇などの影響を受ける親子を食の面から支援。農家が丹精込めて育てた新鮮な青果物を届けることで、地域貢献の輪を広げる。
物価の上昇などを受け、同施設から利用者への食料支援の相談があり、売れ残りや廃棄間近の農産物ではなく、新鮮な青果物と曲がりや不揃いなどの規格外品を提供する。
三原店のバックヤードにはコンテナを設置し、会員が無理のない範囲で協力できるよう「おすそ分けボックス」と命名。出荷時に青果物を入れ、JA職員が品質などを確認し、施設に連絡して取りに来てもらう。直接やり取りすることで、鮮度を維持したまま渡せる。週2~4回、コンテナ約1箱分の青果物を提供。これまでに、ホウレンソウやジャガイモ、玉ねぎなど約10品種を届けた。
同協議会の森川正文会長は「地域の子どもや若い世代を支援したい。丹精込めて育てた地元の新鮮な青果物で地域に貢献したい」と話した。平木孝宏副施設長は「新鮮な青果物は利用者に非常に喜ばれている。農家の皆さんの理解を得たうえでのご協力に感謝の気持ちでいっぱいだ」と話した。