広島県内農業ニュース

【JAひろしま】「春ぎょうざ」販売開始 規格外農産物使い 生産者の所得向上へ

2023.04.19
県内農業

JAひろしまは8日、規格外農産物を使った冷凍生ギョーザの販売を始めた。冷凍ギョーザなどを製造・販売する広島市の井辻食産と協力して開発。ブランド商品として売り出し、食材を変えたシリーズ化を視野に管内農産物のPRと生産者の所得向上につなげる。
 第一弾となる「春ぎょうざ」は、アスパラガスと白ネギを使った「芽吹(めぶき)」と、レモンと小松菜を使った「萌黄(もえぎ)」の2種類。「芽吹」はしっかりとした歯ごたえとスパイシーな香り、「萌黄」は小松菜のシャキシャキ感、あっさりとしたレモンの酸味が特徴だ。
 2022年8月から商品開発を検討。合併により幅広い農畜産物が食材として使え、多くの世代に親しみのあるギョーザに着目した。原料の農産物の味を引き出せるよう食感や味などを変えて試食を重ねるなど工夫wo
した。
 「春ぎょうざ」は同JA産直市の「となりの農家高屋店」、「となりの農家黒瀬店」、「ふれあい市安芸津店」、「JA産直ふれあい市場よりん菜」、「やっさふれあい市場三原店」、「やっさふれあい市場本郷店」で先行販売する。
 JA園芸課の宮木佳樹課長は「ギョーザを通して、管内の農産物に親しんでほしい。規格外品を使うことで、生産者の所得向上や持続可能な開発目標(SDGs)達成につなげたい」と話す。今後は、JA産直市の取り扱い店舗を増やし、第二弾となる「夏ぎょうざ」の準備を進める。