井原地区コミュニティ連絡協議会は２６日、２０１８年の西日本豪雨で被災した広島市安佐北区の井原地区で、復興を記念した「いばら桜まつり」を開いた。「井原五橋復興記念渡り初め」として、近隣の家族３世代による２０組約１００人が熊崎橋を渡り復興を祝った。

　ＪＡ広島市白木支店は、同地区産の新鮮野菜セットなどを販売。フリーマーケットや同市立白木中学校による吹奏楽の演奏などがイベントを盛り上げた。

　３世代による「渡り初め」は、長きに渡り井原地区に住む家族を先頭に渡りはじめることで、井原が今後も末永く発展していくよう願いが込められたもの。「渡り初め」に参加した矢野文公さんは「桜の咲く時期と同時に復興の目途が立ち感銘。すがすがしい気持ちで渡れた」と話した。

　西日本豪雨被害により通行不能となった５つの橋のうち４つは３月までに開通。残る１つも２３年中に開通となる見込みだ。