広島県内農業ニュース

年末年始に向けて葉付き橙が出荷開始

2013.12.17
県内農業

【広島・南部】

 年末年始のお飾りとして使われる県産の葉付き橙が出荷開始となった。木に成らせ続けると春になっても落果せずに次年度の花を着ける特性があり、一本の木に新旧の果実が成ることから橙(代々)と名付けられたカンキツだ。県内では古くから栽培が続いており、子孫繁栄を象徴する縁起の良い果実としてしめ縄や鏡餅のお飾り用に使われている。また、果汁に適度な酸味とコクがあるので、飾った後は自家製ポン酢の原料としても楽しめるという。

 JA広島果実連の下岡正次長は「橙の販売が始まると産地も市場も一気に年末の雰囲気になる季節感ある果物だ。わが国の伝統や文化を継承する意味でも各方面にアピールして販売したい」と話す。

 出荷開始は主産地であるJA尾道市からで、引き続きJA三原、JA呉、JA広島ゆたかから出荷され、全国の市場に向けて出荷される。