広島県内農業ニュース
JA庄原が「あきさかり」栽培技術研修会開く
2013.12.10
県内農業
JA庄原は、2014年産米から、多収性・耐暑性品種で食味が良好な「あきさかり」を本格導入する。近年、管内では標高の低い地域で栽培する「コシヒカリ」が高温障害を受け、乳白、腹白などの品質低下が問題となっている。JAでは、良質米の生産に向け「どんとこい」、「ホウレイ」、低地の「コシヒカリ」の代替え品種として、「あきさかり」の導入を検討。2011年からは、展示圃で栽培に取り組み、生育調査を行ってきた。
来年度からの本格導入に向け、11月中旬にはJA本所で栽培研修会を開いた。多くの生産者が参加し、「あきさかり」の特性や販売計画などを学んだ。
研修会では、広島県北部技術指導所やJA西日本肥料研究所などの職員が草丈、茎数、穂数などの調査結果や肥培管理のポイント、「あきさかり」の特性や販売計画などを説明。「あきさかり」は、丈が短く倒れにくい他、高温に強いことや食味が良いことが特徴的なため、今後の作付けに向けた生産者の関心も高い。
JAでは、今後特性を十分生かして地域へ定着する品種となることを目指し、ブランド化に向けて取り組む。
(庄原)