広島県内農業ニュース
【全農ひろしま】夏場のほうれんそう栽培へ 東広島で現地検討会
2022.09.08
県内農業
広島県園芸振興協会は8月25日、軟弱野菜栽培における昇温抑制技術の現地検討会を東広島市の県立総合技術研究所農業技術センターの試験圃場で開いた。生産者やJA・行政関係者ら約80人が参加し、昇温抑制技術の効果を確認した。
県のホウレンソウ栽培は、夏場の品質低下や生産量減による安定生産が課題となっている。2021年に同技術の試験を行い、①調光、②細霧冷房、③外気導入にそれぞれ条件を付けて生育したところ、技術を用いていない区は暑さが原因で成長が止まったものの、技術を用いた区では適切な環境で生育したことで、一般的なホウレンソウと同等のサイズに成長。夏場の栽培に効果的であることが実証された。今年も試験を行い、県内の生産者や関係者への普及に向け今回の検討会を開いた。
同協会軟弱野菜品目部会長のJA庄原園芸課牧原真吾課長は「この時期にここまでのホウレンソウができるのは素晴らしい技術だ」と話した。
今後、夏場の栽培が困難であった地域でも可能になり、更なる産地振興につなげられることが期待される。