ＪＡ広島市は５月30日、ケーブルテレビちゅピＣＯＭで同ＪＡ管内産の食材を使ったレシピを紹介する番組「ＪＡ広島市地産地消クッキング」のYouTube配信を始めた。ＳＮＳ（ソーシャルネットワーキングサービス）が情報検索ツールとしても活用されていることから、主婦層などをターゲットに日頃の献立・レシピの参考にしてもらう他、若年層を中心とした新たなＪＡファンづくりに取り組む。

　動画はテレビ放送終了翌日から配信。同ＪＡのホームページにもリンクを貼り、手軽に視聴できるよう工夫する。配信をきっかけに、管内の生産者や農畜産物を広く知ってもらい、消費拡大を図るとともに、「食」をキーワードに、「農」への理解醸成をすすめる。

　同番組は、生産者と消費者、食と農をつなげる架け橋として「地産地消」の輪を広げようと、２０１６年に放送開始。広島市のＡＮＡクラウンプラザホテル広島バンケット洋食料理長の大森一憲シェフが、オリジナルレシピで調理を指導する。

　２２年度からは、同ＪＡの各支店や管内の学校・団体の施設などで開催。近隣の生産者に登場してもらい、圃場からの生産者の思いとともに、調理の様子などを放送している。

　同ＪＡ総務部の中石和宏部長は「YouTube動画を通じて、多くの方々に圃場から食卓までの距離をより身近に感じていただける機会となることを期待している」と話した。