広島県内農業ニュース

【JA広島北部】スマート農業に触れ合い、必要性をPR

2022.04.19
県内農業

 安芸高田市の農業法人などで構成する安芸高田地域法人協議会は、少子高齢化などの影響による労働力不足の中、中山間地域での持続可能な農業を目指す取り組みとして、スマート農業に期待する。導入費用が高額になるなど課題はあるが、導入メリットや必要性を生産者に伝えるため、実証実験や実演会など、スマート農業に触れ合う機会を提供し、活動に力を入れている。

 3月下旬には、同市吉田町の農事組合法人えーのーの圃場で、土づくり実演会を開いた。JA広島北部と中四国クボタが協力。同市の稲作経営者協議会やもち米部会などから、法人や生産者71人が参加した。直進アシストトラクタによる代かきや畦塗作業、スタブルカルチによる粗耕運作業の実演があり、希望した参加者が試乗。レーザーレベラーやアグリロボ田植機なども展示した。

 同協議会の本多正樹会長は「実演会を通してスマート農業を身近に感じてもらい、一緒に農業を盛り上げていきたい」と熱い想いを語った。

 同市では、高齢化により農業を辞め、法人などに農地を預ける農家が多く、農業人口の減少問題は深刻化を増している。2021年には収量を増加させるための追肥作業にドローンを活用した実証実験を行った。