広島県内農業ニュース

【JA庄原】ジネンジョ収穫開始

2021.11.16
県内農業

庄原市敷信(しのう)地区の敷信自然薯(じねんじょ)同好会は11日、ジネンジョ(ヤマノイモ)の収穫を始めた。定植後の少雨と乾燥、夏の長雨でやや小ぶりだが、品質は例年通り良好。12月上旬までに、昨年より1割多い約1300本の収穫を見込む。

 同好会は、地元有志がジネンジョの特産化を目指し2004年に結成した。今年は1人が加わり11人が土壌や栽培技術の研究を重ね、約20㌃で栽培する。

 20年産の良品質な芋を種芋用に貯蔵し、発芽率90%以上の約30㌔を確保した。土作りに、完熟バーク堆肥を10㌃当たり約1㌧投入。5月下旬に、自家採取を含む、種芋1600個を植えた。

 畑は、夏場の高温や雑草抑制に白黒マルチで被覆。栽培責任者を決め、巡回を増やし、雑草は手で抜き取った。病害虫の予防も徹底し、定植後は無農薬で育てた。

 藤原春行会長は「ジネンジョ特有の粘りも十分で、味も良い。刺身やおろし、鍋などいろいろな料理で楽しんでほしい」と自信を見せる。

 13日には、「JA交流ひろばとれたて元気市広島店」で約30㌔をPR販売。今後は、同直売所や庄原市の食彩館しょうばらゆめさくら「朝どり市」、「道の駅たかの」などに出荷を予定する。