広島県内農業ニュース
【JA三次】ピオーネジャムづくり 農作業から加工まで
2021.10.26
県内農業
JA三次が各小学校と連携して取り組む食農教育活動「ちゃぐりんキッズクラブ」は、農業体験を通して、地域の特産品や特色を学ぶ機会となっている。各地域特産の農産物を題材にし、栽培だけでなく、調理や販売も体験。食と農を幅広く学ぶ機会となっている。また、JA女性部やJA農青連、地域住民の協力もあり、児童との接点づくりに繋がっている。
同JA三良坂支店はこのほど、三次市立みらさか小学校3年生14人を対象に、ピオーネジャムづくりを行った。同市三良坂町の農事組合法人みらさかピオーネ生産組合の「ピオーネ」を使用。児童は、同JA女性部三良坂支部の部員と一緒にブドウの皮を丁寧に剥き、鍋で煮立てながら色の変化や香りを確かめた。完成したジャムは瓶詰めし、それぞれ持ち帰った。
参加した児童は「皮を剥くのが難しかったけど、みんなで楽しくジャムが作れた」と笑顔だった。
児童は6月から畑に足を運び、房作りや摘粒、収穫作業を実際に体験してきた。同校の井上寛洋教諭(27)は「実際の体験を通して三良坂の魅力に触れる機会になった」と振り返る。
同支店の生田吉明支店長(53)は「地元特産のぶどうづくりを通して食と農の大切さや地域の特色やつながりを学ぶきっかけになってほしい」と期待する。