広島県内農業ニュース

【JA佐伯中央】法人と連携し試験栽培 地元野菜の充実へ

2021.10.12
県内農業

【佐伯中央】JA佐伯中央は、端境期対策として管内地域の特性を活かした露地栽培レタスの試験栽培を行っている。今年初めて農事組合法人よしわや農家と連携。年間を通して産直市場に地元野菜が豊富に並ぶことを目指す。

 9月下旬、廿日市市吉和地域で栽培したレタスをJA産直ふれあい市場「よりん菜」に初出荷した。JA管内は、宮島をはじめとする沿岸地域から島根県との県境まで南北に広く、標高差があることが特徴。吉和地域は標高およそ600㍍、夏場の暑い時期でも昼と夜の寒暖差がある冷涼地であるため、8月中旬に約500本の苗を定植し、沿岸地域に比べて約1ヵ月早い出荷となった。他地域から多く出荷のある時期をずらし、商品の充実を狙う。

 営農販売課の廣川夏実営農指導員は「店内に地元野菜を充実させ、消費者にしっかりと届けていきたい。時期をずらした栽培で生産者の所得向上に繋がれば」と期待する。

 同市場では年間を通してレタスの需要が高い。今後も試験を続け、産直市場内の商品の充実させることに加え、生産者拡大も目指す。