広島県内農業ニュース
【JA呉】春を告げる広甘藍の菜の花出荷はじまる 広カンラン生産組合
2021.03.17
県内農業
JA呉管内で春を告げる広甘藍の「菜の花」の出荷が15日から始まった。
呉市郷原地区を中心に生産する広カンラン生産組合は、10戸の農家が冬に特産キャベツ「広甘藍」を出荷。春には約22㌃の圃場で、5戸の農家が「菜の花」の生産に取り組む。
菜の花の旬は短く、3月中旬から下旬まで。花が咲いてしまうと食味が落ちることから、株間から30㌢ほどに生長した花芽をつぼみの状態で収穫。長さを25㌢にそろえて150㌘ごと専用の小袋に入れて出荷する。
新型コロナウイルス感染症の影響で試食会などのPRイベントは中止。「広甘藍」「菜の花」のおいしさを直接消費者に伝えることが出来ない中、長年のリピーターや新たな消費者へ向けて発信を続けている。
同組合の西村健二組合長(76)は「コロナ禍で消費者に会えないのは寂しい。サラダやおひたし、天ぷらなどいろいろな料理にあう菜の花で春を感じてほしい」と笑顔で話す。
主に広島中央卸売市場やJA全農ひろしまのとれたて元気市に約1000袋を出荷する予定。