広島県内農業ニュース
【JA広島中央】共同購入トラクター 県内初納品
2021.01.13
県内農業
JA広島中央は、JAグループの共同購入トラクター第2弾の中型トラクター県内第1号を、東広島市の農事組合法人志和堀恵び寿に納車した。県内最初の納車を記念して12月下旬、JA農機センターの川崎克己センター長が同法人の森田久徳組合長にレプリカの鍵を手渡し、記念品を贈った。
共同購入トラクターの取り組みは、農業者所得増大に向けたJAグループの改革の一環。全国1万人以上の生産者の声を反映した機能を選りすぐり、全国でまとめて注文することでメーカー製造、流通を効率化し、製造コストを削減している。中型トラクターは12月に出荷を開始し、3年間で県内100台、うちJA広島中央は25台を目標とする。
納車したトラクターは、クボタ製「SL33Lモデル」(33馬力)。ノークラッチ変速で、48㍑の大容量燃料タンクを搭載し、おおむね1日無給油で作業できる。同タイプの標準仕様と比べ、購入価格を2割程度抑えた。
同法人は7㌶を集積し、水稲を栽培する。農地の1枚平均は15㌃。共同購入の取り組みをJAの提案で知り、事前申し込みに応募し、いち早く購入を決めた。森田組合長は「共同購入第1弾の大型トラクターから取り組みに関心があった。この第2弾の共同購入トラクターはサイズや機能が丁度良く、低価格なのが魅力だ」と話す。
JA経済部の井上一則部長は「共同購入トラクターを普及させることで生産拡大、所得向上を図り、生産者の営農を支援したい」と話した。