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【JA庄原】特産ヤマノイモ出荷順調 西城町山の芋生産協議会

2020.12.10
県内農業

 庄原市西城町で、特産のヤマノイモの出荷が順調に進んでいる。定植後の長雨や日照不足の影響でやや小ぶりだが、表面の凹凸が少なく良質な仕上がり。西城町山の芋生産協議会では、12月中旬までに約600㌔の出荷を予定する。
 1970年代から栽培を続ける同協議会では、6人が約30㌃で生産。高齢化などで生産者が減るが、種芋の開封検査や出荷前の目合わせ会などで、良質生産や規格統一に力を入れる。
 会長の高田正春さん(70)は栽培に携わり約30年。今年は5㌃で栽培し、11月上旬に収穫した。掘った芋は日陰で乾かし、エアコンプレッサーで丁寧に泥を取り除き、形状や傷の有無などを一つずつ確認し特、秀、優、良の4規格に選別。重量を確認し、クッション材となる籾殻と一緒に袋詰めする。
 高田さんは「選別が手作業で大変だが、粘りの強い上質な物が出荷できている。すりおろしや揚げ物、煮物などで自慢のヤマノイモを味わってほしい」と自信を見せる。
 同協議会では、贈答用の2㌔箱と秀、優の1㌔袋にレシピ集を入れ、おいしい食べ方を紹介。同市の食彩館しょうばらゆめさくら内の特産店やAコープ西日本しょうばら店などで販売する。