広島県内農業ニュース

【JA庄原】ジネンジョ上出来 1200本収穫予定

2020.11.10
県内農業

 庄原市敷信(しのう)地区の「敷信自然薯(ジネンジョ)同好会」は11月5日、ジネンジョ(ヤマノイモ)の収穫を始めた。栽培15年目の今年は、自家採取した種芋でも栽培に取り組み、良品率が約8割に向上。12月中旬までに、約1200本の収穫を予定する。
 同好会は、自治振興区でジネンジョの特産化を目指そうと2004年12月に結成し、05年に栽培を開始。今年は2人が加わり10人が、栽培技術や土壌の研究を重ね、約20㌃で栽培する。
 19年産が豊作で、品質が良好だったためコスト削減を目指し、種芋用に貯蔵。殺菌や自然乾燥を行い、発芽率90%以上の約20㌔を確保した。6月上旬に、自家採取を含む、種芋1450個を定植した。
 圃場(ほじょう)は、夏場の高温や雑草の抑制対策として、白黒マルチで被覆。栽培責任者を決め、巡回を増やし、情報を共有しながら管理を徹底した。
 会長の藤原春行さん(83)は「長雨や日照不足の影響でやや小ぶりだが、病気や線虫被害もなく、白色できれいなものが多い。粘りが十分で、味も良いジネンジョを多くの人に味わってほしい」と自信を見せる。
 7日には、広島市の「JA交流ひろば とれたて元気市」で約40㌔をPR販売。今後は、同直売所や庄原市の食彩館しょうばらゆめさくら内の直売所「朝どり市」、「道の駅たかの」などに出荷を予定する。