広島県内農業ニュース
令和の米、検査スタート
2019.09.12
県内農業
JA広島北部は2日、各地区のJAの施設で2019年産米の買い入れ検査を始めた。今年の目標集荷数を30万袋に設定。8月上旬から全検査員を対象に検査研修会を開くなど集荷体制を整えた。また、全職員が当番制で検査の補助にあたり一丸となって取り組む。
安芸高田市美土里町の営農総合センターでは、もち米の「ヒメノモチ」を中心にコシヒカリなど約2800袋を検査した。長雨の影響で品質の低下が懸念されていたが、検査した米はほぼ1等がつくなど上々の出来だ。
JAの佐々木祥文専務は「役職員一丸となって集荷を進める。一袋でも多くの米を出してもらいたい」と全量出荷に受けて、呼びかけた。
検査は9月末にかけて最盛を迎え、10月末まで行う予定。一斉訪問日で声掛けを行うなど積極的に集荷を進める。
(広島北部)
JA広島市は、2019年産米の米検査・集荷を始めた。広島市安佐北区の白木倉庫には、早期米コシヒカリ40袋が集まった。台風や雨の影響で稲が倒れたことなどによる刈り遅れで昨年の3分の1の量となった。同JAの農産物検査員らが米袋からサンプルを抽出し、成熟割合や変色米、斑点米の他、異物混入の比率、含有水分などを確認し、等級を決めた。
出荷した兼井美保子さん(67)は「自分の圃場は幸いにも雨による倒伏被害はなく、例年通り出荷できそう」と安堵する。
同JAでは8月末現在、生育状況は概ね良好であり、19年産の出荷量を例年並みの2400㌧と見込んでいる。今年はトビイロウンカの多発生により、坪枯れが懸念されるため、注意喚起や早急な防除対策を進め、集荷量確保に努める。
同JA管内では11月中旬まで10検査場で63回の検査を行っていく。
(広島市)