ＪＡ福山市の子会社（株）ＪＡファームふくやまは、昨年１２月下旬から同社で栽培したハクサイとダイコンを漬物として販売。味付けや食感にこだわりをもった漬物は産直市や道の駅の来店客から好評の声を得ている。

　同社では農業経営事業の一環として、加工品の漬物用にナスやハクサイ、ダイコンを栽培。昨年８月にはナスのしょうゆ漬とからし漬の２種類を販売した。ハクサイ、ダイコンの漬物は、同ＪＡの女性部員や来店客の声を聞き取り、ニーズを調査。味付けの参考にした。ハクサイは３日間かけて二度漬けした浅漬けに決定。切ったものを干さずにすぐ漬け込み、みずみずしさと食感が残るよう注意を払った。味付けには砂糖や食塩、調味酢など調合割合を研究し、オリジナルレシピを考案。子どもから年配の方まで、幅広い世代に食べやすいよう、若干甘めの味付けで塩分を少なめにした。来店客は「あっさりとした味付けで、シャキシャキとした食感が楽しめる」と漬物を買い求めるリピーター客も増えてきている。

　同社の友滝和之取締役は「女性部員や消費者の声を聞き取り、ご飯がすすむ漬物として味付けや食感にこだわった。より多くの人に食べてもらえるよう品目を拡大させたい」と話した。同社の漬物は、ＪＡの産直市である瀬戸・神辺・府中のふれあい市や道の駅びんご府中で、３月上旬までの販売を予定する。（福山市）