広島県内農業ニュース

地域に笑顔を

2018.11.06
県内農業

 広島市・矢野復興ワイワイ祭り「平成30年7月豪雨」で大きな被害を受けた広島市安芸区矢野地区の商店が中心となりJA広島市矢野支店の駐車場で復興イベントを行った。地元のさまざまな業種の商店がブースを連ね、子どもたちをはじめ多くの地元住民でにぎわった。

 同地区では、豪雨災害の影響で毎年恒例のお祭りやイベントが多数中止となった。そうしたなか、地域の人々に笑顔になってもらいたいと、地元商店が集まり、復興イベントとして秋祭りを企画。開催場所として駐車場を使用できないかと相談を受けた同支店は、その趣旨に賛同して快諾。駐車場を会場として提供するとともに、矢野農事研究会とともにブースも出店し、災害に負けずに育った地元の新鮮野菜や広島菜漬、お米などを販売した。また支店と併設する産直市の農彩館矢野とれとれ市場でも卵やみかんの詰め放題を行うなど、イベントの盛り上げに一役買った。土肥嘉弘矢野支店長は「恒例の矢野町農業祭も中止が決定しており、今回の申し出を受けて、地元の方々に笑顔を届けるイベントを少しでも盛り上げたいと思った」と地域の活性化に支店として全力で協力する姿勢を示す。

 イベントの中心となった地元商店の店主で矢野ワイワイ祭り実行委員会代表の上手敏博さん(47)は「地域のとりわけ子どもたちに笑顔で楽しんでもらいたい」と復興への想いを語った。(広島市)