広島県内農業ニュース
JA共同施設/土砂、がれきの撤去急ぐ
2018.08.01
県内農業
JA広島中央は、西日本豪雨の土砂崩れで被害を受けた三原市大和町にある共同利用施設の早期復旧に取り組んでいる。台風12号が迫った28日には、豪雨災害で破損したカントリーエレベーター施設の前に土のうを積み上げて、二次災害による被害の拡大を防いだ。9月上旬に予定する組合員の米集荷に間に合うよう急ピッチで工事を進めている。
同施設は、裏山の土砂崩れで流木や土砂が流れ込み、ライスセンターの米の貯留びんや保管倉庫が倒壊した他、カントリーエレベーターの出荷計量装置一式やサイロの一部などが破損した。被災後、JAは速やかに県や市に被害状況を報告し、行政が現地を確認。全半壊した施設を元の状態に戻すには時間を要するため、まずはカントリーエレベーターを復旧させることで、収穫期に米の受け入れができるよう体制を取る。
土砂やがれきなどの撤去作業は16日から始めた。土砂は50㌢から2㍍ほど堆積し、山の湧水も流れ込んでくるため、足元がぬかるみ、重機による撤去作業も難航している。
JAは二次災害を懸念しているが、山を管轄する行政の対応が未定のため、施設内に土のうを積む工事も計画している。
JAの高藤秀信常務は「組合員のことを第一に考え、収穫には何とか間に合うよう早期復旧に努める」と意気込む。(広島中央)