広島県内農業ニュース
キングデラ先陣切りマル沼ブドウの出荷スタート/沼隈町果樹園芸組合
2018.06.19
県内農業
福山市沼隈町で、加温栽培ブドウ「キングデラ」の出荷が始まった。初日となった6日は沼隈ぶどう選果場に51箱(1箱2キロ)が持ち込まれた。年明け以降の平均気温が低かったため、昨年より5日程遅めの出荷となったが、今年産は結実が良く、色つき玉太りとも上々で高糖度に仕上がっている。
同町では、沼隈町果樹園芸組合の84戸が約58㌶で栽培する、県内有数のブドウ産地。キングデラを皮切りに、ピオーネやシャインマスカット、ニューベリーAなど、9月下旬まで順次出荷する。地元福山を中心に広島や関西の市場へ出荷するほか、マレーシア、シンガポールなど海外へも輸出する。2018年度は800㌧(昨年度対比150㌧増)の出荷を目指す。
同JA沼隈グリーンセンターの髙田幸治次長は「今年も高糖度に仕上がっていて上々の出来。生産者自慢のマル沼ブドウを多くの消費者に届けたい」と意気込む。出荷は8月上旬から9月中旬にかけて最盛期を迎え、多い時には1日1万箱を送り出す。(ふくやま)