広島県内農業ニュース
アスパラガス春芽出荷本格化
2018.05.15
県内農業
JA尾道市アスパラガス部会では、3月末から始まったアスパラガス「ウエルカム」の春芽出荷が、今月に入って本格化してきている。
同部会は、寒暖差の大きい世羅台地や尾道市北部地域を中心に、約80戸の生産者が約16㌶で栽培している。「ウエルカム」は、食感が柔らかく、甘みも強い。ハウス栽培する産地が多い中、同部会では露地栽培の比率が高く、細かな防除管理などが必要になるが、鮮やかな緑に色づいたアスパラガスができる。
JA世羅営農センターの農産物集出荷センターへ集められたアスパラガスは、選別機で等階級ごとに選別される。長さを他産地が25㌢程度で出荷するところを、同部会は消費者の食べやすさなどを考え、23.5㌢で出荷している。「余すところなく全部食べられる」と市場からの評価は高い。春芽アスパラガスは今月末頃まで続き、7月頃から夏芽も始まる予定。今年度は約110㌧を県内や大阪市場に出荷する計画を立てている。
國正健治部会長(69)は「自然豊かな産地で育ったアスパラガスだから品質、食味ともに上々。消費者の方に色々な料理で楽しんでほしい」と話していた。
(おのみち)