広島県内農業ニュース
福山市新市町でアスパラガスの出荷スタート/新緑の春芽がニョキニョキ
2018.03.20
県内農業
JA福山市の新市アスパラガス生産出荷組合は2月末からアスパラガスの出荷を始めた。年始から続いた寒さの影響で平年より1週間ほど生長が遅れたが、日照時間が安定して地温も上昇し始め、徐々に出荷数量も上向いている。
福山市新市町を中心にアスパラガスを栽培する同組合は、36戸の農家が約3.9㌶で栽培。毎年2月下旬からビニールハウスものを皮切りに露地ものの出荷が始まる。生産者は同市新市町の選果場に持ち込み、福山市や岡山市の市場に送り出す。春芽は4月上旬に出荷ピークを迎え、その後立茎作業を進めて6月上旬からは夏芽の出荷を計画している。同組合は10月中旬まで出荷作業を続け、15㌧を送り出す予定だ。
同市新市町金丸地区でビニールハウス2棟3㌃を栽培する常石杢三さん(76)は、ハウス内を生育に適した25℃を保つため、ハウスの換気をして温度や水管理を徹底。土から真っすぐ伸びた新緑の春芽を一本ずつ丁寧に収穫している。常石さんは「毎年牛ふん堆肥を十分に入れて土づくりからこだわっている。本格的な春の訪れを告げる安全安心な自慢のアスパラガスを多くの方に味わってほしい」と笑顔で話す。(ふくやま)