広島県内農業ニュース
市長と農業者との懇談会
広島市農業振興協議会と広島市農業委員会は1日、農業者の直の声を広島市長に聞いてもらい広島市の農業・農村のあり方について情報・意見交換を行う「市長と農業者との懇談会」を同市安佐南区のJA広島市本店で開き、農業者やJA、行政の職員ら82人が参加した。
この懇談会は、広島市の農業や農村の実情を市長と語り合いたいと農業委員会からの提案から始まった。広島市では、市内で収獲される代表的な葉物野菜のコマツナ、サラダミズナ、シュンギク、ホウレンソウ、パセリ、青ネギの6種類を「広島近郊6大葉物野菜」としてPR活動を行っており、広島市で葉物野菜を栽培する4人の農業者が「農業で輝くひと~広島近郊6大葉物野菜~」をテーマに事例発表をした。
安芸区の瀬野川農事研究会すすきグループ部会長の沖田俊治さんは、「レンタルハウスを活用した40品目以上の少量多品目栽培について」、安佐南区の祗園出荷組合組合長の木下登さんは『「祇園パセリ」のブランド化への取組み』を、ひろしま活力農業経営者育成事業修了生で、安佐北区安佐町でミズナを栽培する神田大一さんは「販路拡大の事例」を、同じく同事業修了生で、昨年佐伯区五日市町で就農した大林辰也さんは「地域とのつながり」について、それぞれ取組み事例や課題を発表した。
市長代理として出席した岡村清治副市長は、4人の発表を受け「後継者不足の中、若い方の就農は、農業の発展においても地域のまちづくりにおいても大きな意義がある。農家の方の声に耳を傾け、行政として支援をしていきたい」と話した。
会場には広島市農業振興協議会花き委員会が市内産の切花で制作したアレンジメントが飾られ、懇談会終了後には、発表者の栽培した葉物野菜などを使ってJA広島市レディースクラブ落合支部のふれあい弁当グループ「あいあい」が手づくりしたお弁当を囲み、懇親会が行われた。(広島市)