広島県内農業ニュース
集荷事業スタート/JA安芸
2017.08.17
県内農業
JA安芸は、JA安芸地域営農ビジョンを策定し「めざせGOGO10!!」をキャッチフレーズに都市農業の振興に向けた営農・経済事業を展開している。5つの方策(市場流通・インショップ・高付加価値・直売所・地域交流)で農業の担い手を育成・支援し、5つの具体策(販売体制・JA出資法人・生産資材供給体制・営農指導体制・JA間連携)で営農・経済事業を強化、5年後に販売高10億円を目指す。
その取り組みの一環として1日、管内の事業所を回る集荷事業をスタートした。同JAは、農家の高齢化などにより、集荷配送方法の見直しや確立などが課題となっている。
生産者から管内購買コミュニティーサロンや事業所合わせて14か所に持ち込まれた農産物は、各Aコープ店まで曜日ごとに東回りと西回りで配送する。同JAの活菜倶楽部の会員を皮切りに、生産組合の拡大に向けて集荷事業を展開する。
また、インショップ流通戦略への取り組みとして活菜倶楽部の会員約160人を300人に拡大することを掲げており、この集荷事業が生産出荷者の支援となり出荷型担い手への拡充へと繋がることを期待している。
JA管内のAコープ店で販売している活菜倶楽部の商品は新鮮で美味しいと人気が高く、消費者からの需要が高い。出荷した前田昭さんは「出荷搬入の手間が省け、作業効率があがる。地域の農業振興が進むようJAに期待している」と話した。
活菜倶楽部の馬上清蔵会長は「この集荷事業は、生産意欲の向上につながる。これからもJAと協力し、消費者に新鮮・安全・安心・美味しい青果物や加工品を届けていく」と話す。今後は「JA安芸集荷事業」という大きな枠で運用を展開していく。
(安芸)