広島県内農業ニュース
箕島なす順調出荷/天敵利用型農法で作業負担軽減/箕島園芸組合なす部会
2017.07.25
県内農業
福山市箕島町の箕島園芸組合なす部会は、部会発足から3年目を迎え順調に栽培に取り組んでいる。
同組合の主力作物はホウレンソウだが、出荷の無い5月から9月までの夏期の農業収入を確保しようと2015年6月になす部会を設立。当初は同組会の箕島地区担い手育成協議会の新規就農者募集により、就農した担い手農家5戸で構成された。出荷量は初年度12トン、2年目は6月の大雨災害により10トンと減少したが、今年度は6戸が出荷量増大を目指している。
今年6月には、ふくやまブランド農産物推進協議会が適切な栽培基準で生産され、栽培履歴が確認できる地元の農産物として「ふくやまSUNブランド」に認定された。また昨年から、同部会で天敵温存植物による土着天敵を活用。ナスの害虫であるアザミウマやアブラムシなどに対し、ソルゴーやゴマなど天敵であるバンカープランツの作物を栽培した。
また、生産者のほ場ごとに植えるバンカープランツを変えて、効果を検証。防除回数や作業の負担減少に繋がった。今年からは、箱に天敵利用型農法と印字して出荷をする。
4㌃で190本を栽培する澤正郎さん(43)は「皮に張りとつやがあり上々の出来。生産者が積極的に天敵活用など情報交換をし共有し合って、良質出荷を目指していきたい」と話した。
(福山市)