広島県内農業ニュース
ドローン購入で省力化/(有)MASS21
2017.07.19
県内農業
JA広島北部は、水稲の省力化の栽培体系を構築し、農業生産法人へ経営安定を図るため、4月から農薬散布用ドローンの普及を進めている。ドローンは、農業機械などを製造する(株)丸山製作所(広島県)の液体散布用マルチローター「MMC940AC」を使用。薬剤タンクの容量は5㍑で、約10分間、農薬を散布しながら飛行することができる。飛行速度は時速約15kmで、1分間で約1000㎡の範囲に農薬をまくことができる。人が背中に大きなタンクを背負って使用する農薬散布機と比較すると、作業時間を半分以下に短縮できるほか、作業人数も削減できる。
6月30日、(有)MASS21で納品後、初めてのドローンの実演飛行をした。丸山製作所中国営業所の担当者やJA職員、他の法人ら約20人が集まり、ドローンの性能を確認した。20㌃の圃場へ農薬に見立てた水を散布。わずか2分で作業が完了すると、見学者らは「すごく早い」などと驚いていた。
(有)MASS21代表の原田憲義さんは「思っていたよりもドローンの実用性が高くて驚いた。今後の防除作業の省力化が見込める」と話していた。
(広島北部)