広島県内農業ニュース
学生マンションで地元野菜を無償で提供
2017.05.16
県内農業
東広島市西条町でマンションの経営をする中光幸さん(56)は、学生マンション5棟のロビーに地元野菜を並べ、入居者に無償で提供するサービスを5月から始めた。野菜はJA産直市「となりの農家」で仕入れ、毎週火曜日に提供する。となりの農家で配布している野菜のレシピも備えることで学生に自炊を促す。安全・安心な野菜を提供することで学生を食の面から支援し、地産地消につなげる。
マンション全棟で160人の学生が暮らす。中光さんはマンションの清掃や管理を通じて、親元から離れて暮らす学生と普段からコミュニケーションを取っている。学生の多くは外食で野菜をあまり摂取していないことを中光さんは懸念していた。そこで野菜とレシピを配ることで学生に自炊する力を付けてもらい、栄養バランスの良い食事をとってもらおうと無償提供に踏み切った。
1回の配布で1万円ほどの野菜を仕入れ、個装せずにバラで並べる。お薦めの調理法やアドバイスを書いて掲示する。9日は、アスパラガス約4㌔と新タマネギ約20㌔を提供し、夕方には全てなくなった。