広島県内農業ニュース
担い手育成に貢献。ミニトマト産地の規模拡大に期待/JA広島北部ミニトマトグループ
2017.04.25
県内農業
JA広島北部ミニトマトグループは、36戸の生産者が390アールでミニトマトを栽培する。今年度は、水稲育苗後の遊休ハウスを有効活用する少量培地耕栽培の普及に取り組む。現在は9戸の農家、農業生産法人が導入。その内2戸が栽培面積を広げ新たに2戸が導入する予定だ。
グループは、新規就農者の育成にも力を入れる。JAが管内の農業を支える若い担い手確保や育成を目指し安芸高田市、北広島町と連携して行う「農業後継者育成支援事業」の研修生を、積極的に受け入れている。市内でミニトマトを生産する農事組合法人ふかせもその1戸だ。
ミニトマトの少量培地耕栽培をする同法人は、昨秋にミニトマトのハウス6棟(25アール)を増設し、2人の若い担い手を雇用。経営の規模拡大を図る。引地翔平さん(23)は、ミニトマトの専任担当として栽培にあたる。引地さんは、支援事業を活用して大学校へ進学後、2年間、北広島町の同グループ生産者のもとでミニトマトの栽培技術を学んだ。引地さんは「専任者として責任はあるが、その分やりがいも感じる。JA営農指導員や法人のメンバーにアドバイスをもらいながら栽培技術を高め、丁寧な仕事で安定出荷をめざす」と話す。また、齋藤雅弘さん(26)は、農業に携わったことのない初心者だったが、農業に魅力を感じ、Iターンで法人に就農。法人のメンバーと水稲やタマネギ、ソバの栽培にあたる。齋藤さんは「農業に憧れていた。将来は一人前の農家になって頑張りたい」と話す。13日、法人でミニトマトの定植作業が始まった。6月中旬から11月下旬までミニトマトを出荷し、後作にはレタス栽培に切り替える予定だ。
(広島北部)