広島県内農業ニュース

業務用いちご定植進む/JA庄原

2017.04.11
県内農業

 庄原・夏秋いちご2JA庄原管内は、初夏から秋にかけて収穫する夏秋イチゴを地域ブランドとして位置づけ、生産・販売拡大に取り組んでいる。ケーキの材料を中心に業務用として販売し、製菓店からも高い評価を得ている。

 庄原市高野町の㈲REDは2006年から夏秋いちご栽培に取り組み、今年度は約1ha、ハウス7棟で高設栽培を行う。総括責任者の伊藤淳平さん(42)は「今年は栽培面積を15a増やし、収穫期間を延ばすことで作業分散を図り労力を確保したい」と話した。

 2月下旬から始まった苗の定植作業は終盤を迎え、従業員は業務用として流通している品種「すずあかね」の苗を丁寧に手作業で植え付けている。今後は病害虫の発生に注意を払い、健全な株を作るために葉や蔓の管理などが作業の中心となる。収穫は6月中旬から始まりJA交流ひろば「とれたて元気市」や県内外の市場へ出荷される。

 栽培チーフの曽利享之さん(35)は「一昨年からすずあかねを導入し有機培地に変更したことで栽培管理がしやすくなった。病害虫の防除に気を付け出荷を安定させたい」と意気込む。
(庄原)