広島県内農業ニュース

直売所で人気のリーフレタス/㈱ヒットアグリ

2017.01.10
県内農業

 広島中央・ヒットアグリ3広島県東広島市志和町の(株)ヒットアグリが栽培するリーフレタスが、出荷先のJA広島中央の直売所となりの農家で「しおれにくく、日持ちが良く、新鮮でおいしい」と人気を集めている。

 ハウス1棟(3.6㌃)に予冷庫を備えた調整作業場を併設し、水耕栽培する。限られたハウス内のスペースを有効活用するために、ベッドは4階建てになっている。1ベッドは長さが25㍍あり、4筋が並ぶ。レタス類で最大2,000株、葉菜類で最大7,000株栽培できる。水温は18~23℃に調整することで四季を通じて成長の速度が変らないようにしている。水は衛生的に管理するため循環させ、肥料は水に溶かして与える。
 鮮度にこだわり、収穫後すぐに湿らせた紙を敷いたカゴに入れて、それをビニール袋でくるみ、保湿した状態で予冷庫に入れて鮮度を保ち、袋詰めして出荷する。

 現在、グリーンリーフ、サニーレタス、ロメインレタス、ミズナ、ワサビナなど1日30袋ほどをとなりの農家に通年出荷する。

 同社代表の檜山尚哉さん(61)は会社を退職して2012年、趣味だった農業で起業した。体の負担が少ない水耕栽培を選び、休耕田だった農地を借りてハウスを設置し、14年7月から栽培を始めた。ノウハウがなかったため、試行錯誤しながら技術を身に付け、肥料の配合や水温調節を改善したことで年間を通じて出荷ができるようになった。

 檜山さんは「ハウスの温度と水温の管理に日々、気を配っている。愛情を込めて育てた野菜を多くの人に味わってもらいたい」と話す。

(広島中央)