広島県内農業ニュース

新規就農研修生募集/北広島町

2016.11.08
県内農業

 (H28.11.04)北広島町、新規就農研修生を募集 (1)北広島町は、今年度の新規就農研修生2人を11月30日まで募集している。次世代の担い手の確保・育成を図り農地の利用集積を進め、生産性の向上、経営の安定化を図るため。

 JA広島北部は同町と連携し、就農者の営農支援をする。就農希望者は町内に定住し、農業技術や経営能力の習得を図り、就農と経営の早期安定化をめざす。農業技術は、町内の先進農家や集落法人で2年間の研修を受け習得。研修生には研修資金として180万円以内(月15万円)を交付する。また、就農に不安を感じる人には、2週間程度の農業体験ができるインターンシップもある。

 同町のJA管内では、この事業を活用して2014年から4人が新規就農した。栽培品目は、JAが産地化を図るミニトマトやホウレンソウなどの重点品目。研修後、ハウス栽培を導入し、周年栽培計画を立てて経営安定に取り組む。

 呉市からIターンして同町へ移住した上田秀樹さん(40)は、14年から2年間、町内のミニトマト生産組合「ファーム旬彩」で研修を受けた。農業に携わったことのない初心者だったが、実践を中心とした研修により栽培技術を身に付けた。今年、就農3年目を迎え、ハウス4棟(15アール)で、夏秋ミニトマトの養液土耕栽培と後作にホウレンソウを栽培する。妻の美菜子さん(37)も一緒に、夫婦で作業にあたる。上田さんは「近くに同じ品目を栽培する先輩農家や仲間もいるので不安はあまり感じない。地域の人たちも温かく、家族ぐるみで交流している。農業をする若い人が増えれば町も活気が出る」と次に続く人に期待する。

 新規就農研修について詳しくは、同町ホームページに掲載している。お問い合わせは、北広島町農林課新規就農推進係。(電)050-5812-1857まで。
(広島北部)