広島県内農業ニュース
爽やかな辛味の新ショウガ最盛期を迎える/JA福山市
2016.10.12
県内農業
福山市駅家町服部雨木地区にある駅家生姜(しょうが)生産部会が9月下旬から特産の新ショウガの出荷作業を始めている。梅雨時期の長雨と8月にかけての少雨と高温の影響で、全体的にやや小ぶり傾向だが、新ショウガ独特のみずみずしく爽やかな辛みと香りが凝縮され、上々の仕上がりに生産者は自信をみせている。
ショウガは6戸の部会員が約50アールで栽培。今年は天候不順の影響で、昨年より15日遅い9月28日から出荷作業を始めた。各農家は畑で1メートルほどに生長したショウガの茎の部分を持ち、一株ずつ慎重に土から抜き取って収穫する。収穫したショウガは、地区の共同選果場で洗浄、選別した後、150グラムずつパック詰めし、ふくやまブランド農産物を表す「ふくやまSUN」マークを貼りつけて地元福山市場に送り出す。同部会は、11月下旬まで出荷作業を続け、昨年並みの4.5トンを送り出す予定だ。部会が出荷する新ショウガは、同地域の名前を取って「服部ショウガ」と呼ばれ、市場での人気が高い。
10アールの畑で栽培する梅田昌宏さん(48)は「種を植えてから天候不順で生長を心配したが、収穫したショウガを見て安心した。繊維質が少なく爽やかな服部の新ショウガは料理の脇役だけでなく、どんな料理にも合う」と笑顔で話す。
【ふくやま】