広島県内農業ニュース
露地ものイチジク出荷順調
2016.08.23
県内農業
福山市川口町、新涯町、曙町などを中心とした、農家49戸で構成する福山いちじく出荷組合では、露地ものイチジクの出荷が順調に進んでいる。
今年産は晴天が続き、気温が高かったため、平年より5日ほど出荷が早かったものの、着色、玉太りとも上々の出来。水の管理を徹底し、生産者同士で情報を共有化することで、糖度の高いイチジクに仕上がっている。
同組合の生産者らは、熟すと甘みが増す品種「蓬莱柿」を栽培。十分に熟したイチジクは甘みが強いが、傷みやすく長距離の郵送や、長期間の保存が難しい。そのため、朝暗い早朝に収穫作業を行い、自宅で選別。その日のうちに、JA福山市川口グリーンセンターの選果場へ持ち込む。集荷されたイチジクは、地元福山市を中心に、広島市や山陰市場へ出荷。8月下旬にピークを迎え、10月中旬まで続く。75トンの出荷を目指す。
同組合の増成進二組合長は「生産者が一丸となり、品質管理に努めたことにより上質なイチジクを出荷している。ぜひ福山産イチジクを多くの人に味わってほしい」と自信をみせた。
(福山市)