広島県内農業ニュース

地域との関係強化へ/ふれあい委員会各支店に設置

2016.06.07
県内農業

 広島県内JAは、JA支店にふれあい委員会を設置し、支店を中心に地域に密着した事業の展開に取り組む。

 JA広島中央は、協同活動を展開する「支店ふれあい委員会」を全11支店に設け、2014年度から活動を展開している。3年目の2016年度は、統括部署である「協同活動推進室」を新たに設け、協同活動の活性化と拡充を図っている。協同活動をより浸透させることで組合員や地域住民との結びつきを強化し、地域農業とJAに対する理解を深めていく。

 「支店ふれあい委員会」は、支店を拠点と位置付け、それぞれの地域の実情や地域住民の要望に合わせた交流活動を企画、運営している。3年目の今年度は、協同活動推進室を統括部署として、運営の指導や管理を徹底。JAと組合員、地域住民との関係性をさらに強化していく。今年度は、次世代を取り込む農業体験や伝統文化教室などの企画を増やし、全ふれあい委員会で75件の活動を計画している。

 西条支店ふれあい委員会は、地域の子どもたちに農業に親しんでもらおうと、「わんぱく農場」を設けた。6月1日には東広島市立東西条小学校の2年生70人を招き、サツマイモの定植体験をした。高藤忠之委員長は「体験を通じて子どもたちに農業の喜び感じてもらい、農業に夢を持ってもらいたい」と話している。
(広島中央)

 JA広島北部は、今年度から進める第4次総合3カ年計画で、「安心して暮らせる地域づくりと豊かな暮らし」を重点項目に掲げる。

 7支店に設置した支店ふれあい委員会は、地元理事、総代、女性部、産直グループなど代表者から組織され、支店を地域協同活動の拠点として、支店独自のイベントや教養講座を行うなど共育(きょういく)文化活動の積極的な展開を図る。JA八千代支店ふれあい委員会はこのほど、安芸高田市立上根小学校の5年生10人と「ヒメノモチ」の田植えをした。

 児童らは、3アールの田んぼに素足で入り、一列に並び、六角枠で目印を付けたところへ4本ずつ苗を植えて、昔ながらの手作業を体験した。田植えをした堂庭己暉くん(10)は「初めて田植えをした。泥の中は歩くのが大変だったが、最後まで頑張って植えた。収穫が楽しみ」と話した。出口義弘支店長は「今後も委員会を中心として、幅広い世代にJAに親しんでもらえるよう、支店独自のイベント開催や地域行事に参加していく」と話す。
(広島北部)