広島県内農業ニュース
安全・安心な庄原の米を全国へ/庄原市ブランド米推進協議会が振興大会開く
2016.05.10
県内農業
庄原市内で美味しい米作りに取り組む「庄原市ブランド米推進協議会」は、庄原産の米を多くの方に知ってもらおうと、スーパーでの販売促進や消費者との田植え、稲刈り体験など、さまざまな活動を展開している。担い手の高齢化、耕作放棄地の拡大など地域農業の停滞が懸念されるなか、「庄原の米を全国へ」をスローガンに掲げ、生産者の意思統一を図り生産振興に取り組んでいる。
協議会には庄原市山内地域で環境保全型農業を実践する「庄原里山の夢ファーム」、西城町で循環型農業に取り組む「西城町美味しい米つくり研究会」、東城町で1戸1法人として特別栽培米の生産を行う「株式会社藤本農園」の3組織が加入。ともに、伐採した竹を粉末状に加工し牛糞堆肥と混ぜたものを施用して栽培を行い、全国各地の食味コンクールで上位入賞を果たした実績がある。生産者も年々増え、地域で一体となってブランド米の生産を進めている。JAへの出荷に加えて販路拡大にも力を入れ、大阪や東京への商談会へ積極的に参加している。
4月22日にはJA庄原で振興大会を開き、生産者や関係機関など約60人が出席。各組織の代表者がこれまでの取り組みや経過について報告し、食の提供者として安全・安心な農産物の安定供給に向けた取り組みを徹底していくことを再確認した。庄原里山の夢ファーム代表の市川基矩さんは「土づくりを行うことで一流の米ができることがわかり、行政やJAなどの協力を得ながらブランド米に近づいている。3地域が一緒になって力をあわせ、庄原から全国へ安全・安心で美味しいお米を発信していきたい」と述べた。
(庄原)