東広島市エリアのコミュニティラジオFM放送局「FM東広島」で、市内の農産物直売所や道の駅など８カ所からの生中継や生産者、販売者のインタビューを放送する番組が人気を呼んでいる。売れ筋や品薄商品を生産者にリアルタイムで伝え、出荷を呼び掛けることで、商品の充実化を図るなど、消費者と生産者の双方に情報を発信することで、集客と農業者所得の向上につなげる。

　ＪＡ広島中央の「となりの農家」３店舗の女性職員も交代で出演し、旬の農産物の入荷状況やお気に入りの食べ方、調理方法を消費者目線で発信する。生産者インタビューもあり、栽培の楽しみや苦労、生産者ならではの食べ方なども伝える。

　番組は市の農業・農村活性化事業の一環。ラジオ番組を通して、生産者と販売者、消費者を結び付け、地域農業と地産地消を活性化させる狙いがある。

　番組タイトルは「明るい食卓」で、月曜日から土曜日までの週６日、午前９時25分からと、午後（曜日ごとに時間が違い、放送は24分間）の毎日２回放送。午前中の放送では、リポーターが直売所を生中継し、店舗職員や生産者にインタビューしながら当日の出荷状況やおすすめ商品を紹介する。午後の放送では、各直売所の職員が電話で生出演し、商品の売れ行きを伝える。消費者から希望の商品や感想などのメッセージを受け付け、紹介することで、消費者と生産者の交流を図る。

　ＪＡ直販課の溝西優課長は「情報を満載にし、農産物の魅力をしっかり伝えたい。消費者と生産者の交流も図っていきたい」と意欲を見せる。

（広島中央）