広島県内農業ニュース
期待込め定植進む/ケーキ用など販路拡大
2016.04.05
県内農業
JA庄原管内では、初夏から秋にかけて収穫できる夏秋いちごを新たな地域ブランドとして掲げ、生産拡大に取り組んでいる。ケーキの材料として製菓店からも好評で、JAでは庄原産のイチゴを広く消費者に知ってもらうため販路拡大に力を入れる。
庄原市西城町の(株)ひばごんファームは、夏秋いちごの栽培に取り組んで今年で8年目を迎え、約60㌃、ハウス14棟で高設栽培を行う。3月末にかけて苗の定植作業が順調に進み、加工用として流通している「すずあかね」の苗を一つずつ手作業で植え付けた。収穫は6月半ばから始まり、JAや県内外の市場へ出荷される。
今後は健全な株を作るために不要な葉の除去や伸びすぎると実の成熟の妨げとなる蔓の管理などが作業の中心となる。栽培を担当する後藤司さんは「すずあかねは高収量が見込める品種。10㌃当たり4㌧の収穫と秀品率の向上を目指して今年も頑張りたい」と意気込む。
(庄原)