広島県内農業ニュース
JA広島北部管内 法人と若手課題共有
2016.03.23
県内農業
JA広島北部集落法人連絡協議会と若い専業農業者で組織する「ひろほく農考会」は、北広島町で意見交換会を開いた。法人の代表者や若手専業農家、JA関係者ら約50人が参加。課題や問題点を共有し、知恵を出し合うことで解決策を見い出した。
同協議会は、若手農家の意見を聞くことで、法人で抱える担い手不足の問題などの解決の糸口になればという思いと、「ひろほく農考会」は、法人とは同じ生産品目もあり、生産についての悩みなど情報の共有化ができればと企画した。
意見交換では、同じ生産品目(水稲、白ネギ、ミニトマトなど)の法人代表者と若手農家が、品目ごとに6グループに分かれ、資材調達から販売までの各生産段階で、人、モノ、金などの良い点や悪い点、それぞれが悩んでいることなどについて積極的に意見を出し合った。
各グループからは「野菜づくりで機械化を進めたいが、1法人、1農家ではコスト面から難しい。地域で購入し共同利用できなか」、「規格外品の販売にJAはもっと力を入れてほしい」など意見が出た。
司会を務めた広島経済大学の山本公平教授は「同じ品目の農業者同士、悩みや情報を共有することで、機械の共同利用など一緒に組んでやろうという動きに繋がるきっかけになってほしい」と期待する。農考会の田邊介三会長は「悩みや問題点を共有できたと思う。若い人にもっと農業へ魅力を感じてもらい、新規就農者が増えるよう、管内の農業をもっと盛り上げていきたい」と述べた。
(広島北部)