ＪＡ福山市はＪＡ府中中央支店で第６回医療介護セミナーを開いた。地域医療を支える福山市新市町のＪＡ常金丸診療所の医師や看護師、管内２カ所の高齢者福祉センターの職員ら約60人が出席。地域医療や介護事業に携わる職員のスキルアップを図った。
　事例発表では、ＪＡ高齢者福祉センターひだまりの原田美香さんが、歯科衛生士の立場から簡単に出来る口腔ケアや義歯の清掃方法などを紹介。利用者に実践したところ、正しいケアで歯肉出血が減少。食を通じて日々の暮らしが充実したことなど口腔機能の維持改善の重要性を強調した。ＪＡ高齢者福祉センターカメリアの江草律子看護師は、福山市が推奨するおもりを使った筋力運動「いきいき百歳体操」を動画で紹介し、出席者と一緒に体を動かした。
　講演では、福山市の鞆の浦さくらホームの羽田冨美江施設長が「地域密着型サービスについて」講演。「これからは福祉に携わる職員の意識改革も必要となる」と訴えた。
　ＪＡ生活事業部の友滝和之部長は「地域で安心して暮らせる元気な高齢者を増やすためにも職員の自己研さんをさらに図りたい」と述べた。
（ふくやま）