広島県内農業ニュース
飲めば「恋の予感」
2016.03.08
県内農業
JA福山市管内で収穫した新ブランド米「恋の予感」を使ったノンアルコール甘酒の販売が始まった。同甘酒は府中市の浅野味噌株式会社が商品化にこぎつけた。商品開発担当の浅野裕子さんが昨秋に「恋の予感」の甘みの強さに感銘を受け、子どもから年配者まで手軽に飲める甘酒の開発を進めてきた。
原料の米は「恋の予感」を100パーセント使い、砂糖や防腐剤、保存料などの添加物は使っていない。みそを造るときと同じ発酵技術で麹をしっかりと糖化させ、アルコールを一切含まないストレートタイプ。試作を何度も繰り返して、米は舌でつぶせるぐらいの食感を残し、風味豊かですっきりとした甘みを引き出すよう調整して自然のうま味を凝縮した。商品はボトル入りの500ミリリットル648円(税込)と900ミリリットル972円(税込)の2種類。同社本店と直営店「鷹屋」や通信販売などで販売し、初年度2000本を見込む。
浅野さんは「そのまま飲んでもおいしいが、ビタミン類やブドウ糖など豊富に含むので、砂糖の代わりに煮物やあえ物、ドレッシングなど料理の調味料として使うのもおすすめ。甘酒をきっかけにして地元ブランド米のおいしさを全国の消費者にアピールしたい」と笑顔で話す。
(ふくやま)