広島県内農業ニュース
ワケギ計量結束包装機を導入
2016.01.12
県内農業
JA尾道市はこのほど、岩子島集出荷場にワケギの小袋包装選果として計量結束包装機を導入した。生産者の出荷作業を省力化し、選別作業を請け負うことで品質の統一と高付加価値化を図り、販売単価の引き上げを狙うとともに、生産者の出荷量増を目指す。JA因島地区では、同機を導入した結果、向島、吉和地区と並ぶワケギの一大産地となった。
近年、ワケギ生産者の高齢化により、収穫後の調整作業が負担となり、栽培規模拡大の制限要因となっていた。これまでの小袋包装機では、生産者がワケギを100㌘毎に結束し、1箱に30束(計3㌔)を入れて集出荷場に持ち込んでいたが、計量結束包装機を導入したことで、生産者の負担が軽減され、1箱バラ詰めで持ち込むことができるようなった。集出荷場では、検査員が病害虫の有無などを確認しながら計量機で1束分(約100㌘)を量り、自動的に結束・包装する。
同機は2015年度産地拡大施設等整備事業で導入し、今後も継続して生産量を増やしていくため、JAは新規就農者支援制度や地元飲食店への販路開拓も同時に取り組む。
JA向島営農センターの渡辺千洋センター長は「計量結束包装機の導入は高齢化する生産者や新規就農者が農作業をしやすい環境づくりにもつながる。生産者により多くのワケギを栽培してもらい、JAも消費拡大に努めていくことで産地を活性化させたい」と話している。
(尾道市)