広島県内農業ニュース

「諸田ごんぼう」最盛期

2015.12.08
県内農業

ふくやま・諸田ぼんぼういよいよ出番 府中市諸毛町で特産のゴボウが収穫最盛期を迎え、農家は専用の重機を使って作業に励んでいる。同地区独特の赤土で栽培するゴボウは、「諸田ごんぼう」と言われ、太くて香りが良いため購入者の口コミで人気が広がりファンが多い。各農家は、収穫適期を迎えた11月中旬から特殊な長い爪が付いた専用の重機で、周りの土を掘り起し、人の手で折れないように慎重に抜き取り作業を進めている。
 同町の傾斜した畑3㌃で栽培する下垣内アイ子さん(71)は、息子の博重さん(47)が専用の重機を操作し、アイ子さんが手で一本一本丁寧に収穫作業を進める。今年産は長さ70㌢前後で、太さ2~3㌢のものが多く、上々の出来だ。12月上旬まで作業を続け、約600㌔を収穫する予定だ。
 アイ子さんは「8月中旬以降にまとまった雨の影響で生長を心配したが、傾斜した畑なので水はけが良く、掘ってみると太い物が多くて安心した。きんぴらやたたきゴボウなどで味わうと適度な歯ごたえと香りも楽しめるので、正月のお節料理などにぴったり」と自信をみせる。
 収穫したゴボウは、20日に同町のサン・ステージ羽高湖で午前10時から開く「諸田ごんぼうまつり」で即売する。当日は即売用に約2㌧の泥付きのゴボウを用意する他、会場内ではゴボウ入りのとん汁や天ぷら、餅の試食会も予定している。なお、入場無料で雨天でも決行する予定。
(ふくやま)