広島県内農業ニュース
福山市の新市給食センター考案 甘いカボチャパン
2015.11.10
県内農業
地産地消を推進する福山市の新市給食センターは、特産のマロンナンキンを使ったコッペパンを地元の製パン業者と共同で考案した。10月下旬の給食に登場し、新市町内の保育所園児から小中学生まで約2000人が「しんいちマロンパンプキンパン」を味わった。
同センターは、旬の地元食材を使ったメニューを給食に積極的に取り入れ、食を通じて地域に伝わる伝統野菜や果物などに関心を持ってもらおうと食育に取り組んでいる。コッペパンは、新市マロン南瓜生産出荷組合のメンバーが育てたマロンナンキン100㌔を潰し、同町でパンを製造する江種製パン㈱に持ち込んだもの。
同センターの平田淳子所長と石井幸一調理師が、福山市立新市小学校を訪れて、児童に給食の役割や食材に使用したマロンナンキンについて説明。石井さんは「農家の人が大事に育てたマロンナンキンがパンにいっぱい入っています。しっかり食べて丈夫な体を作ってください」と呼び掛け、児童からは「甘くておいしい。パンもおかわりしたい」と笑顔で話した。
平田所長は「児童らが食べやすいように細かくすり潰して、マロンナンキンの持つ甘みが味わえるように工夫した。これからも地元食材を使った地産地消メニューを考案して、子どもたちに提供したい」と述べた。
(ふくやま)