広島県内農業ニュース

秋作ブロッコリー出荷スタート

2015.10.27
県内農業

 広島北部・秋作ブロッコリーJA広島北部管内で秋作ブロッコリーの出荷が始まり、10月下旬から11月上旬にピークを迎える。朝晩の気温が低いため生長が遅いが、全体的に順調に生育している。JA広島北部ブロッコリーグループは、早朝の収穫・調整作業を徹底して、良品で鮮度を重視したブロッコリーを消費者に届ける。

 グループメンバーの安芸高田市吉田町の道後孝文さん(62)は定年退職後、JA営農指導員の勧めで白ネギやブロッコリーの栽培を始め、4㌃の畑でブロッコリーを栽培して今年で2年目。道後さんは、兼業農家で稲作をしてきたが昨年、化学肥料を減らし、堆肥を入れたところ米の食味が上がったことを知り、土づくりが重要だと実感。ブロッコリー栽培でも土壌診断をした。その他、除草作業にも心掛け、雑草が小さいうちに三角鍬で取り除くことで、その後の管理が楽になる。「やるからには良いものを作りたい。良品出荷を目指し、消費者にJA管内のブロッコリーをたくさん食べてほしい」と話す。

 ブロッコリーグループが開いた出荷協議会では、参加した生産者は出荷規格や市場からの要望を確認。JAは今年度から生産者の所得向上のため平均単価の底上げを狙い契約販売をしている。JAでは出荷予測を把握するため、生産者は生育状況表と出荷予定表を提出する。JA営農部の松田浩幸営農指導員は「出荷予測を活かして量販店の売り場を確保し、産地として販売する。高品質なブロッコリーをしっかり出荷しよう」と呼び掛けた。

(広島北部)